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皆さん、こんにちは!

 

お魚大好き木津新鮮組3番隊隊長のまささんです。

 

あっという間に気づけば桜舞う春の季節も過ぎて5月に突入しました。

 

5月と言えば、「夏も近づく八十八夜~♪」で有名な茶摘みの歌を皆さんはご存じでしょうか?

 

立春から数えて88日目のことで、今年は閏年なので5月1日が八十八夜です。

 

静岡あたりでは茶摘みが始まっている季節です。静岡のお茶は本当に薫り高くて美味しくて私も大好きです。🍵

 

水産業界ではこの時期は「魚島季節(うおじまどき)」と言って、天然のタイが産卵で内海に集まりたくさん水揚げされ、

 

当時は大阪に活かしたまま船で運ばれたのです。

 

商人の町船場では、魚島季節になると黒塗のお盆に松を敷いてタイを飾り、お世話になっている人や得意先に贈ったのです。

 

大きな商売をしているところではたくさんのタイが贈られてきます。

 

それを魚屋に頼んでそのまま他所にまわしたり、奉公人はこの時期だけ貴重なタイをいただくことができて大喜びをしたのです。

 

これは明治から昭和の初めまでの大阪の古き良き習慣です。

 

今も5月は天然のタイがたくさん入荷します。

 

タイに続いてサワラがたくさん水揚げされて魚島季節を引き継いでいきます。

 

木津市場では、市場のプロが目利きした美味しくて縁起の良いタイを「木津戎鯛」と名付けて普及にあたっています。

 

家にいることが多いこの時期、タイを一尾まるごと調理して余すところなくいただいてみてはいかがでしょうか?

 

魚島季節、続々と天然タイが入荷!!木津市場にもたくさん届いています!

 

木津市場のプロが厳選!!「木津戎鯛」

 

ここで、シーフードマイスターの講師をしておりました私から皆様にタイの上手な買い方や料理方法をお伝えいたします!

 

まずはタイの上手な買い方です!

 

スーパーなどでは、調理された刺身用や焼き用の状態で販売されていますが、やはり買うなら1匹まるごと購入をおすすめします!

 

タイを一尾丸ごと買う時に、魚屋さんでさばいていただくと良いでしょう。

 

さばきを頼むポイントは以下の通りです。

 

〇お造り(刺身)にするとき

 

お買い求めの時『お造りいけますか』と確認してください。

 

その上で、『お造りにするのでカマ、腹骨をはずして5枚におろし、小骨もはずしてください』

 

これで骨はありません。皮を引いてもらえばあとは家で造り身に切りましょう。

 

皮をつけたまま熱湯をかけて皮霜造りにするのもおすすめですよ!

 

 

〇片身をお造り、半分を焼物や煮物などの切身にするとき

 

『片身はお造り用にカマ、腹骨をはずして5枚におろし、小骨もはずしてください』

 

『残りの半分は切身に〇切れにしてください』

 

お造り用の残り片身は、中骨付(二枚おろし)と中骨取り(三枚おろし)の場合があります。

 

 

〇必ず魚屋さんに伝えておいてほしいこと!!

 

 

『うろこは頭やえらの辺、ヒレの下あたりもよくとって下さいね!』

 

『頭は二つに割っておいてください」

 

うろこが残ると口あたりが悪いので必ずよくとっておいてもらってください。

 

出刃包丁がないと頭は割れないですから魚屋さんに頼みましょう。

 

 

左が五枚おろし、右が三枚おろし

 

 

それでは次に美味しいタイの食べ方をご紹介いたします!

 

 

〇皮霜造り

 

皮の面に熱湯をサッとかけて素早くふき取り冷やします。

 

あとは造り身にして盛り付けるだけです。

 

 

身と皮の間の脂の旨味が味わえるこの食べ方が、私の中では一押しです!

 

 

〇頭はかぶと焼き

 

 

お好みの塩を振りオーブンで約10分間焼くだけです。

 

私のおすすめの食べる順番!!

 

 

まず顔味をいただきます。実は一番おいしいところなのですよ!!

 

その次にコラーゲンたっぷりのプルプル目玉、そしてカマと余すところなく全ていただきます。

 

 

こんがりと焼けたかぶと焼き!いいにおいがしてきそうでしょ?

 

 

〇骨は潮汁

 

まずは昆布でだしをとります。

 

あらは塩を振って10分間おいて、水洗いをして血やぬめりをとります。

 

昆布だしにあらを入れて炊き、あくをとりながら沸騰したら弱火にして10分間炊きます。

 

炊けたら最後に酒と塩だけで味付けします。

 

骨や骨についている身からうま味がたっぷり出るんですよ!捨てたら駄目ですよ!

 

 

〇子供も大人もバクバク食べちゃう人気のタイ飯

 

 

タイはあらかじめ素焼きにすることがポイントです!

 

素焼きにすることで、魚の生臭みがなくなります。

 

 

今回は手間いらずな簡単だけど美味しく食べれるタイ飯の作り方をご紹介いたします。

 

 

一番簡単なのは、さました潮汁(先ほどご紹介したあら汁)を、研いだお米にいれて、

 

 

その上に素焼きにした切身をおいて、炊き上げてください。(通常炊きと同じでいいです)

 

 

お好みでもち米も少量入れるとモチモチ食感で美味しく頂けますよ!

 

 

潮汁から骨のうま味が出ていますので、炊きあがった時に骨を取る必要も気にする必要もありません。

 

 

物足りない時には少し塩を振って下さい。

 

何杯でもいけちゃうおかずいらずのタイ飯!

 

 

皆さん、いかがでしたでしょうか?

 

 

お腹が空いてきたのではないですか?

 

 

木津市場にもたくさん新鮮なタイが入荷しておりますので、ぜひ一度味わってみてください!

 

 

それでは、次の記事もお楽しみにしててください!

 

 

木津市場についてはこちら⇒https://kizu-ichiba.com/