作成者:三番隊隊長 まささん
皆さん、こんにちは!
お魚大好き、木津新鮮組三番隊隊長の「まささん」です。
突然ですが、皆さん「イカ」はお好きですか?
一言で「イカ」と言っても、スルメイカや、紋甲イカにアオリイカ、コウイカにヤリイカ、剣先イカやダイオウイカまで、
数えていくとかなりの数がありますね!
調べたところによると、全世界では約450種類もいるんですよ!
「イカ」は、食材としてもとてもなじみ深く、我々人間にとっても欠かせない貴重な水産資源です。
今回、皆さんにご紹介しますのは、「イカ」の中でもなじみの深い
「スルメイカ」です!!🦑
この「スルメイカ」で有名な石川県では、この時期獲れる新物のスルメイカが、久しぶりにまとまって水揚げされています。
石川県沖には「大和堆(やまとたい)」と呼ばれる魚がたくさん集まってくる絶好の漁場があります。
夏の風物詩 イカの漁火
新物のスルメイカ
日本屈指の好漁獲場「大和堆(やまとたい)」
もちろん、我らが大阪木津卸売市場にも新物スルメイカがまとまって入荷してきています。
街のスーパーでも、久しぶりに1尾100円の特売が行われていました。
私としては、スーパーでも安く買えて、自宅で調理をする機会が増えてきているので嬉しい限りです!!
実はスルメイカ、5年ほど前から急速に漁獲量が減少しました。
昔はたくさん収穫され、卸売市場では「大衆物」といって、イワシやサンマと同じ扱いで、同じ売り場で販売されていたのです。
20年ほど前には、約30万トンもの水揚げがあったのですが、現在は数万トンと1割位にまで減少しています。
永らく日本では消費量が1位でしたが、現在は5位にまで順位を下げました。
現在消費が多い魚は、サケ、マグロ、ブリ、エビ、イカの順です。
不漁の原因は、海水温の上昇と逆に低下で、とりわけ産卵する場所の環境変化は大きな影響を及ぼすとされています。
さらに近隣諸国、特に中国のとりすぎが影響しているとされています。
不漁になることで生産者はもちろん、加工業者や流通業者、倉庫、運搬業者など関係者すべてに影響を及ぼし、
最終的には我々消費者の手に届かないものになってしまうのです。
イカは加工範囲が広く、スルメ、サキイカ、塩辛、イカ天など、約半数が加工原料に回るとされています。
加工業者の原料確保は深刻で、世界各国からかき集めて製品づくりを行っています。
夏の風物詩でもある花火大会などのお祭りには欠かせない「イカ焼き」ですが、年々原料が減って材料原価が上がり、
もしかすると、数年後には全くなくなってしまう恐れも無きにしも非ずです。
噛めば噛むほど味の出る「干しスルメ」とおつまみにピッタリ「さきいか」
酒のみ大好き「スルメの塩辛」と子供も大好き「イカ天」
やっぱりお祭りにはこれを食べなきゃ始まりませんよね
コロナ禍で自炊がすっかり身についた私は、ここぞとばかりに買い物を楽しんでいます。
早速1尾100円のスルメイカを買い、とても簡単な丸煮を作りました。
一切生臭みがないですから皆さまもぜひ試してください!
~スルメイカの丸煮~(3人前)
(材 料)
●スルメイカ 3杯
●料理酒 100cc
●濃口しょうゆ 大さじ2~3杯
●砂糖 適量(黒砂糖や水あめもおすすめ)
(作り方)
調理法 調味料を沸騰させて、スルメイカ3杯をそのまま入れて紙の落しぶたをします。
この時、鍋にもふたをして中火で加熱します。
再度沸騰すれば弱火で調味料がなくなる手前まで煮付ければ完成です。
何と簡単!!
(ポイント)
・イカはさっと水洗いするだけで内臓も骨も何もとる必要はありません。
・加熱すると肝やイカスミのうま味がだしとイカにしみて最高です。
・食べる前に切るか、そのままかぶりついてください。
実においしく、栄養満点、経済的な一品のできあがりです!
(ちょっとマメ知識)
石川県では昔から、イカの内臓と塩を漬け込んで発酵させて作った「いしる(いしり)」という調味料があります。
石川県能登地方独自の調味料で、「いしる(いしり)」は、『イカの汁』と言う意味です。
お酒や水で薄めて使ったり、料理の各資材にしたりと、地元では重宝されています。
そして、イカは体にもとってもいいのでここでご紹介いたします。
イカには、DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれており、コレステロールを下げる効果があります。
また、スルメイカには脳の栄養素として欠かせない、必須ビタミンのナイアシンが含まれています。
このナイアシンが不足すると、口内炎や口角炎が起こり、これが進行して不眠、頭痛などの神経症状を引き起こすとされています。
そして、イカだけではなく、イカ墨も「ペプチドグリカン」という成分が免疫力を8倍に高め、
がんの増殖を抑える効果が発見されています。
イカだけに、いかがでしたでしょうか?
今が新物の「スルメイカ」を是非皆さんも今夜のおかずに加えてください!
以上、木津新鮮組三番隊隊長「まささん」でした。
次回の記事もお楽しみに~🐟🦑🐙🦐
木津市場について詳しくはこちらへ⇒https://kizu-ichiba.com/