作成者:副長 壁さん
皆さん、こんにちは!
大阪もんを愛する木津新鮮組副長の壁さんです。
インフルエンザが流行っておりますが、皆さん風邪は引かれていませんか?
そこで今回、皆さんにご紹介致します大阪もんはズバリ!!
「難波ねぎ」です!!
「難波ねぎ?」と思われる人も多いかもしれませんので、初めに難波ねぎについて少しご説明いたします。
今や大阪ミナミの繁華街でもあります「難波」ですが、なんと江戸時代から盛んに栽培されていた「ねぎ畑」だったのです。
私も初めて知ったとき想像できなくてびっくり致しました(^_^;)
皆さんもよく知っているおそばの「鴨なんば」は、難波がねぎの一大産地だった故に「なんば」という言葉が「ねぎ」を指し、
「鴨なんば」となったと説かれています。
また、「鴨」も江戸時代人気のある食材で、鴨鍋にしてよく食べられていました。
しかし、鴨肉には独特な匂いがあり、鴨鍋には葱などの香味野菜が必須でした。
鴨鍋に必須である葱を、鴨が背負ってやって来てくれることで、都合よく鴨鍋の材料が揃うのです。
有名なことわざの「鴨がねぎを背負って来る」ということわざのねぎも「難波ねぎ」のことだったかもしれませんね。
さらにこの「難波ねぎ」、実は葉ねぎの代表とも言っていいほど有名な京都の「九条ねぎ」の原種とも言われています。
京都のねぎ栽培は伏見稲荷建立(711年)とともに始まり、その原種は大阪から来たとされています。
ところが、これほど由緒あるねぎであったにも関わらず、あるとき難波ねぎは市場からすっかり姿を消してしまいます。
その原因は、難波ねぎの特徴にありました。
難波ねぎは、60cmほど育ち、やや太めの葉ねぎです。
とにかく葉の繊維が柔らかく、香りよく、旨味のもとである「ぬめり」をたっぷり含んでいるのが最大の特徴です。
近年、大型スーパーが増え、店頭へ商品を陳列する際にも、見た目や使い勝手がいい商品が並ぶようになり、難波ねぎの
葉の柔らかさは「葉折れをしてしまい見た目が良くない」と言われてしまったり、最大の特徴のぬめりに関しては、
「刻みねぎに加工する際に、ぬるぬるしてカットしにくい」と言われるようになり、徐々に姿を消してしまいました。
しかし、平成29年の4月に、9年ぶりにこの「難波ねぎ」が「なにわ伝統野菜」に認定されたのもあり、難波ねぎ本来の
香りや食感が見直されて注目を浴びるようになってきております。
その結果、昨日2020年1月16日に南海電鉄なんば駅前にて第3回となる「難波ねぎフェスタ」が開催されました!
「難波ねぎフェスタ」は、なにわ伝統野菜「難波ねぎ」を楽しむ11日間のお祭りとして、2020年1月16日から
2020年1月26日まで協賛している飲食店や物販店にて開催されます!
詳しくはこちらへ⇒http://www.pref.osaka.lg.jp/ryutai/osaka_mon/nannbanegifesta3.html
難波ねぎフェスタの内容は次の通りです。
(1)「難波葱を食べる」・・・飲食店にて難波葱のメニューを提供します。
(2)「難波葱を買う」・・・農産物直売所や百貨店、量販店において難波葱を販売します。
(3)「難波葱の産地を知る」・・・産地での収穫体験、料理教室などイベントを開催します。
(4)「難波葱を楽しむ」・・・生産者との交流会などを開催します。
まさに難波ねぎまみれですね!
初日となる1月16日にはオープニングセレモニーとして先着700名に「難波ねぎ」の無料配布が行われました。
もちろん私も現地に伺い、「難波ねぎ」を1袋いただきました。
この日は大阪府のゆるキャラの「もずやん」も応援に駆けつけてくれてました!
頭に難波ねぎの帽子をつけて一生懸命にアピールを頑張ってくれていました!かわいい!
15時からの開始だったにもかかわらず、たくさんのお客さんが「難波ねぎ」を貰いに駆けつけてくれていました!
数少ない生産者でもある大阪市住吉区の農家、上田隆祥さんに以前お会いさせていただきました際に、
「伝統ある難波ねぎをこれからも残していきたい。本当の美味しいねぎをたくさんの人に食べてもらいたい」と言われ、
まさにその上田さんの声が形となってこのフェスタを通して伝わっていっているのだなと改めて感動いたしました!
上田さんの畑にて難波ねぎや肥料のこだわりについて学ばせていただきました。ありがとうございます。
もちろん、我らが新鮮組が所属しております大阪木津市場もこのフェスタ期間中の2020年1月25日に木津の朝市にて、
「木津の朝市〝大阪産(もん)フェス″」が9時より行われます!
難波ねぎの特売はもちろん、大阪もんの海産物やその他の野菜、加工品までたくさん販売されますので、ぜひ皆様のお越しを
お待ちいたしております!
それでは、頂いた難波ねぎと木津市場で鴨肉を買って今夜は鴨鍋にしたいと思います!
また、次回をお楽しみに!
大阪木津市場についてはこちら⇒https://kizu-ichiba.com/