作成者:副長 壁さん
皆さん、はじめまして!
大阪木津市場公式ブログ「木津新鮮組」にようこそ!
紹介が遅れましたが、副長を担当しております「壁さん」と申します。
紹介文にもございますが、私が木津市場で働いて早いもので44年になります。
生まれも育ちも大阪で、大阪の食材を使った料理を長年食してきました。
ところで皆さん、北海道なら夕張のメロンや釧路のカニ、青森県なら津軽のりんごや大間のマグロ、静岡なら浜松のウナギ、と言った
各都道府県には有名な食材が数多くございます。
そこで問題です!
東京に並ぶ大消費地でもある大阪の有名な食材って何か皆さん知っていますか?
・・・・(^_^;)
パッとすぐには思い浮かばないですよね?
長年大阪に住んでおり、食材を扱う仕事をしている私にとっては非常に悲しいものです。
そこで、このブログをご覧いただいてます皆さんに、大阪の食材の魅力を十二分にお伝えしたいと思っており、
この度「大阪もん」の担当を引き受けました。
「大阪もん」?っていきなり言われても分かりませんね。
間違ってもポケモンの仲間とかではございません。
簡単にご説明させていただきますと、
「大阪もん」とは、大阪で収穫、生産された農林水産物や、それらの食材を使用した加工品などを「大阪もん」と呼びます。
その「大阪もん」の中から、今回は今からが旬の「舌平目」をご紹介致します。
あまり聞きなれない魚ですので知らない人の方が多いと思います。
「舌平目」(したびらめ)と呼ばれているところから、一瞬ヒラメの仲間かな?と思うのですが、
実はカレイの仲間に分類されていまして、細長い形をしていて赤っぽい色から別名「イヌノシタ」、「アカシタ」と
呼ばれています。(なんとなく名前が動物の舌ってかわいそうですね)
この魚、アップにしてみるとすごい顔をしているんですよ!
ド~~ン!!
「何見てんだよ、この野郎!!」と言われんばかりの怒り口です(笑)でもお目目は愛らしいですね!
大阪湾でも多く水揚げされており、水深20~100m程の泥底から砂泥底でゴカイなどの多毛類やシズクガイなどの小さな二枚貝、
甲殻類などを捕食して生息していまして、主に底引き網漁で捕獲されています。
旬はこの12月から初夏にかけて多く市場に出回る時期になります。
舌平目の選び方ですが、見ての通り細長く薄っぺらい魚体をしていますので、なるべく大きなもので肉厚があるものが
捌いたときに身が多く残ります。また、直接触ってみて魚体に張りがあり、硬いもの、お腹が柔らかくないものがいいです。
表面にツヤがあり、なるべく色が濃いほどいいです。
舌平目は旨み成分を適度に持ちながら脂質が少ない白身魚で、消化もしやすく病中や高齢者にも進めやすい良質蛋白源だと言えます。
若干水分の多い身質をしていますので、調理前にお塩を軽く振っておくと美味しく仕上げることが出来ます!
調理方法も多様で、主にフランス料理などのムニエルやワイン蒸し、ピカタなども定番料理として人気ですが、
カツレツや天ぷら、煮つけにしても大変美味しいですので皆さんも是非調理して味わってください!
この舌平目、木津市場でも取扱店舗はたくさんございますが、大阪もんにこだわりのある私は、こちらの店舗をご紹介します!
北6番通り角に大きな店舗を構えておられます「永田商店」さんです。
こちらの店舗では、泉州(大阪の南部地域 堺市、岸和田市、泉大津市、貝塚市、泉佐野市、和泉市、高石市、泉南市、阪南市、忠岡町、
熊取町、田尻町及び岬町)界隈の漁港で水揚げされる魚をメインに取り扱っていまして、大阪もんの魚好きにはぴったりのお店です!
いかがでしたでしょうか?
皆さんへのご挨拶が遅れましたが、今後も大阪の「ええもん!うまいもん!」をご紹介していきますので、
たくさんの応援お願いいたします!
大阪木津市場について詳しく知りたい方はこちら⇒https://kizu-ichiba.com/