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Ciao cari amici!

 

木津新鮮組局長のONさんです!

 

聞くところによるとコロナ禍の中、私の大好きなパスタの売上が急上昇しているみたいです!

 

日本パスタ協会の統計によると、昨年のパスタ年間輸入量は18万956トン、

 

前年比+23.8%だったそうです。

 

私の中では、パスタと言えばトマトソースであり、トマト缶は必需品です。

 

こちらの消費も伸びていると想像できますが、残念ながら最新のデータは見つかりませんでした。

 

ところで、みなさんパスタ料理されていますか?

 

ずいぶんと前の記事に、トマト缶の話をしましたが、皆さん覚えてくれていますか?

 

以前の記事はこちら

 

 

トマト缶なら調理に便利なカットトマトではなく、是非ホールトマトを使ってくださいと言いました。

 

そして、おそらく多くの方が価格で選ばれているのではないかと・・・。

 

格安品になればなるほど不良トマトのリスクは大きくなることはぜひ覚えておいてください。

 

かく言う私も「激安」の2文字の誘惑に負けてしまいそうになることもありますが・・・(^_^;)

 

不良トマトとは、もちろん未熟果のことで、糖度が足りていないトマトを指します。

 

糖度はトマトの完熟度でありますので、味わいの点でとても重要です。

 

選別をきちんとすれば問題ないのですが、この工程管理には各社手を焼いていて、

 

「トマトの果肉が黒く変色した部分や、ヘタや皮が稀に混入していることがありますが、

 

品質には問題ありません」と表示している製品がありますが、

 

これこそ「未熟果が入っています」と宣言しているようなものです!

 

本当によく見て注意してくださいね!

 

今までたいした問題がなく、たまに「皮が多いな~」くらいにしか感じなかった局長お気に入りの

 

税込み84円トマト缶でついに悲劇は起こりました。( ノД`)シクシク…

 

以下ドキュメンタリー風に報告します。

 

いつものように自家製パンチェッタが冷蔵庫でいい感じに仕上がったので、

 

お気に入りパスタブランドの「Garofalo」を使って、今夜はカーサレッチェでパスタディナー。

 

 

パスタソースは、パンチェッタにトマトと揚げナスを合わせて作りました!

 

(アッラノルマとアマトリチャーナのミックスです。)

 

唐辛子とにんにくを炒め、パンチェッタを投入!

 

パンチェッタに塩分が含まれているので追い塩はほとんど不要です。

 

ほどなくして買い置きのトマト缶を開けてトマトソースを。

 

「んっ?」

 

ふとトマトソースを見ると何やら黒い部分が・・・。

 

 

 

つまんでみると、ヘタの真ん中が変色し、芯が残っているトマトが!!!

 

 

そして、皮むきトマトにもかかわらず皮がしっかり取れ切っていないものも・・・。

 

 

 

さらに、ヘタ変色again・・・(-_-;)

 

 

すべて未熟果、選別がきちんと行われていなかった証拠です。

 

「そんな固いこと言わんと、今選別すればいいじゃないか?」という向きもあるとは思いますが、

 

ヘタや皮が多く残ってしまう未熟果は糖度ものっていないので、トマト缶全体の味の評価も落ちます。

 

中には塩を入れて甘みを出した製品まであります。

 

さらにカットトマトはこういった欠点が見つけにくいこともあって、

 

糖度が低いトマトが一般的に使用されます。

 

これが「缶トマトならホールトマト!」と声を大にして言い続けている理由です。

 

出来上がったパスタ自体は美味しそうに見えますが、糖度がのったトマトだったら

 

さらに味わいは甘く引き立っていたことでしょう。

 

 

 

 

皆さんは、完熟トマトのみをしっかり使ったトマト缶を使うようにしましょう!

 

ここは信頼できる大手ブランドのものを購入するのがよろしいかと。

 

私はこの「84円トマト缶」の継続購入を今回を機に断念しました。(-_-;)

 

さて、今回の記事はいかがでしたか?

 

トマト缶のトリビアをお伝えいたしましたが、是非皆さんもお役立てください。

 

以上、新鮮組局長のONさんでした。

 

Buona cucina !!

 

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