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Ciao !

 

木津新鮮組局長のONさんです!

 

皆さん、寒い日々が続いていますが体調は崩されていませんか?

 

そんな皆さんに、体にもとってもいい「トマトソース」のお話をイタリアの豆知識を踏まえ、前回に引き続きさせていただきます。

 

前回は、缶トマトの話をしましたが、もちろんフレッシュトマトに勝るものはありません!

 

「初夏はトマトが旬を迎え、朝獲れトマトが味わえるものの、その他の季節は缶トマト?」と思っていませんか?

 

いやいや、冬でも家庭でフレッシュトマトを使ったソースを食べるのがイタリア人なのです!

 

「安く買ったことを自慢する」ということはほとんどないものの、経済観念に関しては大阪人よりシビアな彼ら(笑)。

 

夏収穫したトマトを、一般家庭では保存して年中使います。

 

「ん?ちょっと待って。年中ってことは冷凍保存したトマトを使うの?」

 

・・・。

 

・・・・。

 

・・・・・。

 

実は、「瓶入りトマト」を使用するのです!

 

「缶が瓶に代わっただけじゃないの?」

 

いやいや、イタリアでは家庭で新鮮なまま1年分のトマトソースを仕込むというのがミソです!

 

まずはイタリアでなくとも、フツーにどこでも売っているこのような蓋つき瓶容器を購入します。

 

 

そして絶対に洗浄されていないと思われるこの容器をよーく煮沸消毒します。

 

その間にトマトをゆでて、皮を剥き、ソースを作ります。

 

味付けはハーブなり塩コショウなりお好みで。

 

もちろんソースにせず、皮むきトマトのままでも構いません。

 

消毒が終わって十分乾かした容器を、熱いソースで満たしますが、この時ソースは決して容器一杯には入れないように!

 

水が入らない程度に軽く蓋をして、大きな鍋のお湯の中で1時間ほど煮ます。

 

きつく蓋を閉め直してお湯から取り出し、常温でゆっくり冷ましていきます。

 

そのうちに容器の蓋が「ポコッ」と鳴りはじめますが、それは内部が真空になり密封された証拠です!

 

この音がしないものは、腐敗してしまう恐れがあります。

 

腐敗したものはガスが発生し、爆発を起こしてしまう恐れがありますので、ココは細心の注意が必要なポイントです!!

 

そして完成したものがこちらになります!

 

 

これで年中美味しいトマトソースを使ったパスタが食べられます!

 

イタリアでは、ワインは「vino sfuso」と呼ばれる瓶詰ワインならミネラルウォーターよりも安く購入でき、

 

パンはただみたいなものですから、そういった意味ではイタリアは最高のB級グルメ国ではないでしょうか?

 

一方、イタリアでトマトソースパスタを探してレストランへ行っても、シンプルで基本的なパスタ料理は、

 

メニューにはありませんのでご注意を!

 

ちなみにアーリオオーリオ(ニンニクとオリーブオイルのパスタ)もありません。

 

 

日本のレストランでタコ焼きやネギ焼きがないのと同じく、トマトソースパスタはイタリアでは家庭料理という認識なのでしょうね。

 

タヴェルナとかトラットリーアと呼ばれる大衆食堂をいくつか行かれたらもしかしたら遭遇できるかもしれません。

 

でも味は・・・・・・

 

やっぱり家庭の味が一番ですね。(^_^;)

 

それでは、今回の記事はこの辺で。

 

A presto !