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Ciao tutti !

 

木津新鮮組局長のONさんです。

 

クリスマスはもう終わってしまいましたが、いかがでしたか?

 

クリスマス休暇は家族全員が集まって祝う、伊では最大のイベントです!

 

ではカップルは何するの?

 

それは・・・「Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi. 」と言って、恋人にはイースター休暇があります。

 

街はすっかり年の瀬になりました、外食市場も徐々に市況回復が進んでおり、当市場にも賑わいが戻ってきています。

 

年末ですので、正月用に白みそや出汁用食材、数の子なんかが山積み、今回の記事はイタリアンではなく純和風になるかな。

 

それでぼんやりと出汁昆布見ていたら昆布〆ステーキの話を仕入先から聞いていたこと思い出し、なんの躊躇もなくやってみよう!

 

で、以下はそのクッキングレポートになります。

 

昆布〆自体、関東で目にすることはほとんどなく、私も実は存在を知りませんでした。

 

メインは関西、そして北陸。

 

特にかつて昆布ルートの中継地点という存在だった富山県で保存の目的で発展しました。

 

通常は魚介類がメインですが、もちろん野菜でも昆布で〆て食べるそうです。

 

でもでも、そんな富山県人も驚くであろう食べ方がこの昆布〆ステーキなのです。

 

聞いたところによると、出汁効果としての昆布の可能性に気づいた外国のシェフの方々が工夫して始めたらしいです。

 

ただし使用する昆布は、出汁昆布ではなくおぼろ昆布。

 

出汁昆布の表面を薄く削ったものです。

 

おにぎりや汁物に使用されることが多いのですが、こちらの方が素材となる食材を巻くのに便利らしいです。

 

そんなこんなで、さっそく市販のおぼろ昆布をゲットしました。

 

パッケージにある、脚で昆布押さえて削る姿はすごいですね~。

 

 

 

肉は、牛の腕の付け根にあるミスジという柔らかい部分のステーキ用です。

 

 

早速おぼろ昆布を肉に巻き付けていきます。

 

乾いて巻きにくい場合は日本酒で湿らせながら巻くと簡単です。ちょっと均等に巻けてないかも(^^;)

 

 

ラップでくるんだ方がうまみの浸透が早いだろうと、しっかりラップしました。

 

 

ラップ後、冷蔵庫に保存して2時間ちょっと待ち、昆布をはがします。

 

まだらになってはいますが浸透した部分は色が濃くなっているのがわかります。

 

また表面は昆布のぬめりがしっかりついています。

 

 

話を聞くところだと、昆布巻いたままの状態でソテーするらしいのですが、それは昆布味が強すぎないかと・・・。

 

やはり昆布ははがし、軽く塩をふってソテーします。

 

焼温度・時間はお好みで。

 

焼きながらも昆布の芳香が漂ってきます、期待大です。

 

はがした昆布は別にソテーして酒のつまみにしました。

 

 

焼き上がり!昆布の味わいを活かすためにここはわさびだけで。

 

 

マジか!淡白な味わいのミスジですが、凝縮した旨みが十分に感じられます!!

 

そして肉があっさり感じられてたくさん食べられそう、昆布パワーさすがです!!

 

またワサビではなく、ちょっと高級な塩だけで食べてもいいかもしれません。

 

まだらを防ぐためにはもっとよくおぼろ昆布を巻き付けるべきでした。

 

さらに2時間ではなく半日とか一昼夜〆たらもっと凝縮された味わいになるような気がします。

 

そんな反省を次回に活かして、近い将来に異なる肉種で昆布〆トライしてまた報告します。

 

では皆様、良い新年をお迎えください。

 

木津新鮮組局長のONさんでした!

 

Addio 2021, Benvenuto 2022 !

 

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