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皆さん、こんにちは。

 

木津新鮮組3番隊隊長のまささんです。

 

~カツオの季節について~

 

突然ですが、皆さんはカツオの季節をご存じですか?

 

「はて? 3月はカツオの季節だった?」と、この記事を読まれた方は思うかもしれませんね。

 

私達になじみが深い魚「カツオ」。

 

昔は初夏の風物でした。

 

『目には青葉 山ほととぎす 初鰹』

 

素堂の有名なこの句は旧暦の6月に詠まれたものです。

 

時は過ぎて今。10年以上も前から2月になるとフィリピン近くまで南下して獲ってきた生鮮カツオが

 

市場にお目見えするようになりました。

 

船の性能と保管能力が格段に向上し遠方まで取りに行って高速で戻ってくるのです。

 

 

【上りかつおは3月頃から本格化する】

 

ところで、「フードマイレージ」という言葉をご存知ですか?

 

「食料の ( = food) 輸送距離 ( = mileage)」と言う意味です。(ウィキペディア引用)

 

環境保護が叫ばれていますが、遠い国から航空便でやってくる魚は輸送に伴い排出される二酸化炭素が大きく、

 

地球環境に与える負荷が大きいのです。

 

私はたくさんの重油を消費してわざわざ遠いところまでカツオをとりに行かなくても、

 

向こうから泳いできてくれるのを待っていればよいと思うのです。

 

一方、地産地消。

 

大阪産(もん)をはじめ、国産の魚を食べることは輸送にかかる負荷が少ないため地球環境にも優しいということ。

 

さらに生産者や加工、配送などに携わる日本の皆さんを応援することにつながっているという意識を持っていただきたいのです。

 

私自身、できるだけ国産の水産物を販売し食べることに生きがいを感じて毎日を送っています。

 

~春先においしいカツオの仲間~

 

カツオに近い仲間で今が食べ頃の魚をご紹介します。

 

一つはハガツオ(大阪でキツネ)。

 

 

ハガツオ、キツネに似た顔つき

 

長崎では大変なじみの深い魚で木津市場にも入ってきます。

 

確かに顔がキツネに似ています。

 

身の色は薄くサラッとした脂でタタキにする美味しいですよ。

 

本場長崎に行くと頭を細かくなるまで包丁でたたいたタタキが味わえます。

 

ハガツオの頭のたたき、すごい料理!!

 

いかにも余すところなくいただく食べ方、長崎の人はすごい!

 

風味よく、香ばしいハガツオのたたき

 

もう一つはスマ(大阪でヤイトガツオ)。

 

2月に愛媛県の普及担当者がお見えになり、養殖のスマの拡販を依頼され、早速翌日に仕入れて魚屋さんに扱ってもいただきました。

 

「型が小さいので(2k位)少し脂が薄いがなかなか良い」というプロの評価でした。

 

 

養殖のスマは全身がトロで臭みもなく、これから知名度と生産量を増やしていくと思います。

 

天然のスマも晩秋から初春にかけて脂が乗ってまさに絶品です。

 

ヤイトガツオ 胸びれの下の斑点がやいとの痕に似ている

 

 

絶品!ヤイトガツオの造り 脂ののりが抜群!!

 

芋焼酎のお湯割りをチビリチビリといただきながらスマのトロをいただくと、もうそれは表現のしようものない世界。

 

旨みと風味の洪水が口と鼻、のどを満たし至福のひと時をむかえたのでした。

 

皆さん、今回はカツオについてお話しさせていただきましたがいかがでしたか?

 

木津市場にも旬の美味しいカツオが入荷しておりますので、是非お買い求めにお越しください。

 

先日発売になりました大阪木津市場オリジナルブランド「旨鮮醤油(うませんしょうゆ)」。

 

お造りにぴったりの醤油となっておりますので、ぜひとも次回はカツオに合わせて食べてみたいものです。

 

PS ちなみに本日3月3日は私の誕生日です(笑)今夜は美味しい魚をいただきます。

 

 

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